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一色が亡くなってから3週間が経った。
まだ3週間しか経ってないのか、もう3週間経ったのか。

「言葉がまとまったらブログに書こうと思う」ってTwitterに書いたけど、いまだに言葉はまとまらない。
だけど一度ちゃんと記しておきたかったから、徒然なるままに書いてみる。

 

 

5月11日のお別れの会には本当にたくさんの方が来てくれてたね。
懐かしい顔もちらほらあったな。
昔よくライブに来てくれていたお客さんとか、

以前お世話になっていた方とか、

ご無沙汰してるバンドマンとか。
できるなら笑って、みんなと再会したかったな。

 

そして生涯初めての弔辞。
石井くんと小高くんのそれぞれ愛のこもった弔辞の後に話すってのもプレッシャーだったよ。
当日の朝までかかって書いた一色への最初で最後の手紙は、棺に入れて一緒に旅立って行きました。
俺からの手紙なんて一色は気持ち悪がってるだろうなあ。
でも弔辞なんてもう二度とやりたくないから、俺の大事な人たちは誰も俺より先に逝かないでくれ。

 

お別れの会の翌日、一色と岡本ちゃんと一緒に車で松山に向かった。
片道だけど、つばきとして最後のツアー。
葬儀屋さんと交代で運転し、松山に着いた途端に見事なまでの大雨。
一色の帰りを待ってたのかな。
雨の中、俺にとっては久しぶりの一色の実家に到着。
一色のお父さんが存命の頃から何度となく泊まらせてもらったな。
一色のお母さんが集めてたパタリロとかよく読んだなあ。
松山での通夜と告別式、そしてその合間に松山の仲間と飲んだり。
つばきをやってなかったら、一色が松山出身じゃなかったら、

きっとこんなに松山を近く感じることはなかっただろうな。


一色に初めて会ったのは、俺がまだ会社員をやってた頃で、あいつが21歳で俺が24歳だった。
改めて考えるまでもなく当時は若かったし、それからの20代30代の濃い時間を一緒に過ごしてたんだなと思う。
打ち上げの後に終電を逃し、一色が当時住んでた風呂なしアパートで岡本ちゃんと3人で寝たりとか。
伊豆のスタジオに泊りがけで曲作りして毎晩飲んだりとか。
ツアーに行っては打ち上げで毎晩飲んだりとか。
…まあよく飲んでたな。
つばきに入ったおかげで、たくさんの人に出会えたし、色々な経験もできた。
つばきは俺の青春だったし、生活だった。

 

でも一色が脳腫瘍だと発覚した2010年12月に、そんなつばきの活動が終わってしまってもおかしくはなかった。
それくらい腫瘍は大きく厄介な場所にあった。
1回じゃ取りきれず、2回も頭を開ける手術をして、あいつの左半身は動かなくなってた。
正直な話、もうバンドをやるなんて無理だろうなと、俺は半分くらい思っていた。
生きているだけでいいと思ってた。

 

だけど一色はステージに帰ってきた。
結果だけを見たら奇跡だけど、その事実はあいつの努力以外の何物でもない。
つばきが活動再開できた期間って、あいつが体を張って勝ち取った時間だったんだな。
本当に強い人間だよ。
あいつ自身が歌いたいという強い想いを持っていたことは確かだけど、それに加えて、俺や岡本ちゃんのためにつばきを復活させたいと思っていたんじゃないかなとも思う。
そういうやつなんだよな。

 

去年の2月に再度活動休止して手術した後は割と元気で、

夏には実際に復帰ライブの会場としてLOFTを押さえるところまで話をしていた。
でも晩秋あたりから、脳全体に腫瘍が広がってきて、短期記憶が維持できなくなってきてた。
同じ話を何度もする。今どこにいるのか分からない。
医者からは余命宣告を受けたのはこの頃。
LOFTで押さえていた日程では間に合わないかもしれない。
一色本人もその事実を自覚していて、前倒しでライブをやることにした。
急遽最短でできる日程として1月19日を押さえ、LUNKHEAD、LOST IN TIME、セカイイチに事情を話して共演してもらうことになった。

 

つばき最後のライブの当日、一色は自分がこれからライブをすることを覚えていなかった。
楽屋で対バンのライブ映像を見ても、それがリアルタイムでやっていることも分かっていなかった。
本番直前も自分が何の曲を歌うのか忘れていた。
でも、ステージに立った一色は、満員のお客さんの顔を見て余裕のMCをしやがった。
曽根さんのギターから「花火」のイントロが流れて曲が始まると、

すんなり歌い出し、そのまま歌詞を間違えずに最後まで歌いきりやがった。
ライブってものが脳みそじゃなく体に染み付いてるんだよな。
さすがバンドマン。

 

そしてライブが終わると、一色はライブをしたことも忘れてしまった。
でも歌っている瞬間は目の前にいるお客さんに向けて、魂の限り歌ってた。
一色が覚えていなくとも、あの場にいたみんなが忘れずにいてくれたら、それでいいよね。


つばきで過ごした時間は、一色との思い出も含め、間違いなく俺の財産になってる。
それを胸に、これからも俺はつばきの小川として生きていく。

 

とは言えやっぱり、つばきでもっともっと音楽を鳴らしたかったよ。
もっともっとこの3人で色々な景色を見に行きたかったよ。

…こんなことを言ってたら、6年半も頑張ったからもういいでしょ?とか一色に言われそうだな。
小高くんが弔辞で言ってたように、俺も6年半前から覚悟したつもりになってただけで、本当は全然覚悟なんてできていなかったのかもな。

 

でも3週間が経ち、日常の生活が回り始めると、一色がもういないってことを少しずつ受け入れてきてるように思う。
ふと喪失感が襲ってきて涙が込み上げるときもあるけど、逆にそれは俺の中に一色がいるっていう証だと思うようにした。

 

つばきの曲を聴くと、試行錯誤して作った時やレコーディングした時のこと、ライブで演奏した時のことなど、その曲に引っ張られて色々なことを思い出す。

音楽って記憶の引き出しを開ける鍵みたいだ。

みんなもつばきの曲を鍵にして色々なことを思い出してくれたら、

一色も音楽家冥利に尽きるんじゃないかな。

 

 

…やっぱり全然まとまらなくなってきたから、最後にひとつだけ、改めて決意表明。

 

俺はこれからもつばきの小川博永として前に向かって生きていく。

 

 

それではまたね。

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コメント一覧
小川さん ブログを書いて下さりありがとうございます。これからもいつも つばき の音楽に励ましてもらい そしていつも つばき を応援しています。
| ゴンベイ | 2017/06/01 3:09 AM |
お別れ会という場で、ファンにもお別れの場を設けてくれたことに本当に感謝しています。
まだ悲しみからは抜け出せませんが、これまでと変わらず、つばきを聴き続けます。
小川さん、岡本さん、ありがとう。
| アーガイル | 2017/06/01 8:55 AM |
今までも、今も、これからもずっとつばきが大好きです!
最後のライブで聴いた一色さんの花火忘れません。。
ありがとうございます。
| RiNa | 2017/06/01 8:56 AM |
これからもつばきの小川博永で!という言葉は、ファンとしてとても嬉しい言葉です。

これからもつばきを応援し続けます。
つばきの音楽をたくさんききます。

ありがとうございます。
| AMI | 2017/06/01 9:52 AM |
つばきのファンとして凄く嬉しい決意表明、
ありがとうございます。

これからも、何度も何度もつばきの音楽を聴きます。ありがとうございます。
| tsr | 2017/06/01 10:12 AM |
小川さんからの それではまたね。
泣けました。

TVの松紳で初めて雨音を聴いてから、ずっと好きです。
沢山ライブも行けたし、同じ時を過ごせて良かった。
お別れ会も、ありがとうございました。

一色さんはつばきの音楽の中で生き続けてます。
NO TSUBAKI , NO LIFE.です。

| chi | 2017/06/01 10:53 AM |
おがわくん、ありがとう。

つばきの
一色くんの音楽は
これからも生き続けるし
いつだってそばにある。

power頂けてます。

本当にありがとう。
| ♪WAKA♪ | 2017/06/01 12:25 PM |
つばきは僕の宝物です。これからもあり続けます!ありがとう
| タカシ | 2017/06/01 7:01 PM |
こんなにも素晴らしい音楽を作り、こんなにもたくさんの他のアーティストやファンに愛されているバンドマンってなかなかいないと思います。
一色さんの生きていた証であるつばきの音楽をこれからも聴き続けて、私の生きる糧の一つにしたいです。

直接は見られないかもしれないですし無茶なお願いかもしれないですけど、そのうちつばきフレンズをやってくれたら嬉しいです。

ブログ上げてくださいましてありがとうございます。
| ハネ | 2017/06/01 8:21 PM |
一色さんが亡くなってから、真実が知りたかったので、こうやって言葉に残してくださって感謝します。
一色さんが亡くなったとニュースで知って、記憶をたどり、私が当日ずっと聴いていた昨日の風を歌っている人ということが分かり衝撃でした。
それから、つばきのDVDを買い、CD-を買い、毎日見てるし毎日聴いてる。ステージで歌う一色君は、確かに生きていた。
なぜこんなにも才能があり、まわりに愛される人が早く逝ってしまうのか、未だに答えは出ない。
でも、彼の姿を見るたび、声を聴くたび、弱い自分に渇を入れています。それだけ、つばきの音楽には人の心を震わせ前に進ませる力がある。
小川さんと岡本さんがまた前に進んでいけることを、心から祈っています。
いつか、ライブハウスでお会いしましょう。
長文失礼いたしました。
| yakky | 2017/06/01 9:38 PM |
つばきの曲やライブにたくさんの思い出が詰まってます。
この思い出とつばきに出会えたこと、つばきの曲を通して得た勇気達はこれからも私の宝です。
ずっと大好きです。
| みなみ | 2017/06/01 9:41 PM |
こんばんは。

ブログを書いてくださりありがとうございます。

ずっと、生前のことを知りたかったです。
私は去年出産し、箱ライブにはなかなか行けなくなっていたので、「落ち着いたらつばきのライブにも行こう」と軽く思っていました。
そして永遠に叶わなくなってしまいました。
あのライブに行けば良かったと、何回も思いました。

でも、お別れの会を設けてくださったことで、一色さんにお別れの言葉と、
感謝の言葉を伝えられました。
本当にありがとうございました。

今もつばきの音楽を聴いています。
ライブに行けなかった分は、今もたくさん音楽を聴くことにしています。

ギターをかき鳴らす一色さんを見られたことは宝物です。
一生懸命ステージに立っていた一色さんは誇りです。

つばきに出会えた人生が輝きです。

本当に本当に、ありがとうございました。
| ゆきんきん | 2017/06/01 9:48 PM |
知らなかった一色さんの生前の様子がわかって
よかったです。
これからもつばきと共にいきていきます
お二人ともお身体に気をつけて
これからも応援してます。
| なお | 2017/06/01 11:58 PM |
小川さんがこれからも「つばき」と言ってくれることが、本当にうれしいです。
今は、つばきの3人がステージで音を奏でる姿をみれないことが悲しいです。
でも、お別れ会に参加する機会までいただけたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。
つばきを大好きになってたくさんの思い出ができたこと、本当に幸せです。
ありがとうございます。
| サキ | 2017/06/02 8:39 PM |
小川さん、ありがとうございます。
雨の中のブルーバードの歌詞が一色さんと重なってとても悲しいです。。。今年のライブで最後に笑顔で、また、会いたいねと言ってくれたことが忘れられません。
少し時間が経っても、ほんとにほんとに一色さん帰ってきてほしい、、けど前を向かなきゃね。
| たぴおか | 2017/06/02 11:39 PM |
小川さん

ブログ更新ありがとうございます。

1月19日、チケット取れていたのに
仕事が終わらず行けなかったことを
ずっとずっと悔やんでいました。

だからお別れの会は絶対に行かなきゃと
思ってそういう場を作っていただいたことに
本当に感謝しています。
本当に本当にありがとうございました。

つばきの音楽は私にとって全ての曲に思い出があります。大好きな曲たちは日常の中でこれからもずっと聴いていきます。つばきに出会えて本当に良かった。こんな好きなバンドに出会えて本当に幸せです。
| アキ | 2017/06/03 8:51 AM |
小川さん、ブログ更新
ありがとうごさいます。

仕事の都合上
お別れの会には行けませんでしたが
そうゆう機会を設けてくださったこと
感謝しています。

つばきの音楽に出会えたこと
つばきのライブ沢山観れたこと
つばきのラジオで曲を創ってもらえたこと
全部、わたしの宝物です。

これからもつばきの曲を聴き続けます。
| よーこ | 2017/06/04 11:53 PM |
一色さんが亡くなった事は翌日のネットニュースで知りました。
長らく一色さんのブログ更新も途絶え、1月のライブも体調が悪く1曲だけ歌うという事で、
本当に心配もしていましたし、かなり病状も悪化しているのでは・・・と思っていたのですが。
最悪の場合の想像もしてはいけないと思いつつ頭をよぎっていたのですが、現実は残酷ですね。
ニュースの見出しを見た瞬間、心臓が止まりそうになり、読み進めているうちに悲しみがじわじわと湧いてきました。
でも唯一、一色さんと岡本さんのお二人が結婚していたのを知って、びっくりと同時にとても嬉しくなりました。
いつも、ライブで一色さんと岡本さんのやり取りを見ていて、なんだかお似合いだなぁと思っていたので。

私がつばきを聞き始めたのは2006年頃で、一色さんが私の地元の愛媛出身ということもあって
とても応援していましたし、大好きなバンドになりました。
松山のライブにはほとんど行っていましたし、最後になった松山での復帰ライブにも参加しました。
ブログでは元気に振舞っていた一色さんでしたが、久しぶりに見た一色さんは、
足も引きずっていて私が想像していた以上に過酷な戦いをしていたんだと感じました。
一色さんも、小川さんも、岡本さんも本当にお疲れさまでした。

久しぶりにつばきの古いアルバムを引っ張り出して聴いています。
つばきに出会えたことに感謝します。

小川さん、つばきでいてくれてありがとうございます。
私はこれからもつばきを応援しています!
| ぼっしん | 2017/06/07 12:53 AM |
自分の大切な人も余命3ヶ月と言われ保険のきかない治療をしても5年と言われ4年10ヶ月がんばりました。
会えなくなって12年経つけど未だにふとした時の喪失感と溢れ出る涙は止まらないです。

それでも自分は今を生きています。
前を向いて生きていきます。

小川さん大切な言葉をありがとうございます。
| コータ | 2017/06/09 5:58 PM |
「小川君はナイフだからね」
一色さんを思い出そうとすると、たわいのないMCで、にやにや笑う姿が浮かびます。それと、よく歌いながら客席を見渡していました。自分のファンを見つけては、いつも嬉しそうに目を細めていました。歌っている合間の、そんなわずかなことに気づいてしまうくらい、わたしはよくつばきを見ていました。一色さんはファンに優しい人でした。

もちろん病気に戦う姿を忘れたわけではないのですが、なぜかフレンズの一色さんよりも、濃密に見ていた、元気にギターをかき鳴らす姿ばかり蘇ります。

車のエンジンをかけると、毎日つばきの音楽が流れます。都会の通勤でイヤホンをしていたときより、実は今の方が長い時間つばきの音に触れていることに気づきました。一曲流れる度にそれぞれ印象に残っているライブハウスの風景を思い出しては、もう一色さんがこの世にいないことを嘘のように思います。信じられないとかではなく、会いに行けばそこにいるような気がするというか。

いつもそばにいた小川さんや岡本さんは、もっと違う感情が混ざっているでしょうが、何でしょう、この一色さんがもういないという喪失感は、彼を好きだったすべての人と同じ感情であるように思いました。つばきに出会ったこと、触れていた時間、そこで出来た友だち、すべてに感謝します。ありがとうございます。

長文なのにも関わらず話がまとまりませんでした。すみません。わたしもつばきを聴き続けます。

それではまたね。
| ゆみ(りかさん) | 2017/06/12 12:23 AM |
頑張れ。
| panpi | 2017/08/13 1:59 AM |
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