一色徳保が旅立って、一年と三週間が過ぎました。

 

大変遅くなりましたが、お別れ会、お葬式に来て下さった方々、沢山のメッセージを下さった方々、ありがとうございました。

一周忌の法要も終わり、松山の空の下、ご両親と同じお墓に眠っています。

お墓参りに来て下さった方もありがとうございます。

徳と椿の漢字が入った、優しさに溢れたくさんの方を幸せにするという意味の戒名をもらいました。

なんだか徳ちゃんらしいです。

 

徳ちゃんがいなくなったのが昨日の事に思えたり、遠い昔に思えたり、日々の感じ方で時間の流れが違います。

毎日、一年前の今頃は何してたかなと思い返すとどうしても涙が出てしまいます。

 

私はもっとやれる事があったんじゃないか、もっと頑張れたんじゃないか、病状が進む中、徳ちゃんに無理をさせてなかったか、不安にさせてなかったか、後悔はたくさんあります。

二人で色んなとこにも行きたかったし、歳を重ねていきたかった。

 

余命宣告を受けた日に徳ちゃんがぽつりと言った、「おじいちゃんになってみたかった」という言葉が忘れられません。

 

 

徳ちゃんがいなくなって、私が音楽を辞めるんじゃないかと心配してくれる方がいましたが、お陰様で色んな方達と様々な場所で演奏させて頂いています。

 

そして、たくさんの仲間達、スタッフさん、つばきフレンズ、お客さんのおかげで、正夢になったフェスと正夢になった夜、無事終える事が出来ました。

ありがとうございました。

 

この一年、生きることとは何だろうかと考えていました。

フェスでみんなのライブを観て聴いて、つばきフレンズでつばきの曲を演奏して少し分かった気がします。

松山では皆んなの歌声と共に、一色の歌声が聴こえました。

一緒に歌ってたんだろうと思います。

 

ベスト盤に入ってる新曲「今だけで」の歌詞にもある、

明日は今日よりも素晴らしい事になるよう、頑張っていきたいと思います。

皆さまの未来も素晴らしい事になるよう願っています。

 

それではまた。

 

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一色が亡くなってから3週間が経った。
まだ3週間しか経ってないのか、もう3週間経ったのか。

「言葉がまとまったらブログに書こうと思う」ってTwitterに書いたけど、いまだに言葉はまとまらない。
だけど一度ちゃんと記しておきたかったから、徒然なるままに書いてみる。

 

 

5月11日のお別れの会には本当にたくさんの方が来てくれてたね。
懐かしい顔もちらほらあったな。
昔よくライブに来てくれていたお客さんとか、

以前お世話になっていた方とか、

ご無沙汰してるバンドマンとか。
できるなら笑って、みんなと再会したかったな。

 

そして生涯初めての弔辞。
石井くんと小高くんのそれぞれ愛のこもった弔辞の後に話すってのもプレッシャーだったよ。
当日の朝までかかって書いた一色への最初で最後の手紙は、棺に入れて一緒に旅立って行きました。
俺からの手紙なんて一色は気持ち悪がってるだろうなあ。
でも弔辞なんてもう二度とやりたくないから、俺の大事な人たちは誰も俺より先に逝かないでくれ。

 

お別れの会の翌日、一色と岡本ちゃんと一緒に車で松山に向かった。
片道だけど、つばきとして最後のツアー。
葬儀屋さんと交代で運転し、松山に着いた途端に見事なまでの大雨。
一色の帰りを待ってたのかな。
雨の中、俺にとっては久しぶりの一色の実家に到着。
一色のお父さんが存命の頃から何度となく泊まらせてもらったな。
一色のお母さんが集めてたパタリロとかよく読んだなあ。
松山での通夜と告別式、そしてその合間に松山の仲間と飲んだり。
つばきをやってなかったら、一色が松山出身じゃなかったら、

きっとこんなに松山を近く感じることはなかっただろうな。


一色に初めて会ったのは、俺がまだ会社員をやってた頃で、あいつが21歳で俺が24歳だった。
改めて考えるまでもなく当時は若かったし、それからの20代30代の濃い時間を一緒に過ごしてたんだなと思う。
打ち上げの後に終電を逃し、一色が当時住んでた風呂なしアパートで岡本ちゃんと3人で寝たりとか。
伊豆のスタジオに泊りがけで曲作りして毎晩飲んだりとか。
ツアーに行っては打ち上げで毎晩飲んだりとか。
…まあよく飲んでたな。
つばきに入ったおかげで、たくさんの人に出会えたし、色々な経験もできた。
つばきは俺の青春だったし、生活だった。

 

でも一色が脳腫瘍だと発覚した2010年12月に、そんなつばきの活動が終わってしまってもおかしくはなかった。
それくらい腫瘍は大きく厄介な場所にあった。
1回じゃ取りきれず、2回も頭を開ける手術をして、あいつの左半身は動かなくなってた。
正直な話、もうバンドをやるなんて無理だろうなと、俺は半分くらい思っていた。
生きているだけでいいと思ってた。

 

だけど一色はステージに帰ってきた。
結果だけを見たら奇跡だけど、その事実はあいつの努力以外の何物でもない。
つばきが活動再開できた期間って、あいつが体を張って勝ち取った時間だったんだな。
本当に強い人間だよ。
あいつ自身が歌いたいという強い想いを持っていたことは確かだけど、それに加えて、俺や岡本ちゃんのためにつばきを復活させたいと思っていたんじゃないかなとも思う。
そういうやつなんだよな。

 

去年の2月に再度活動休止して手術した後は割と元気で、

夏には実際に復帰ライブの会場としてLOFTを押さえるところまで話をしていた。
でも晩秋あたりから、脳全体に腫瘍が広がってきて、短期記憶が維持できなくなってきてた。
同じ話を何度もする。今どこにいるのか分からない。
医者からは余命宣告を受けたのはこの頃。
LOFTで押さえていた日程では間に合わないかもしれない。
一色本人もその事実を自覚していて、前倒しでライブをやることにした。
急遽最短でできる日程として1月19日を押さえ、LUNKHEAD、LOST IN TIME、セカイイチに事情を話して共演してもらうことになった。

 

つばき最後のライブの当日、一色は自分がこれからライブをすることを覚えていなかった。
楽屋で対バンのライブ映像を見ても、それがリアルタイムでやっていることも分かっていなかった。
本番直前も自分が何の曲を歌うのか忘れていた。
でも、ステージに立った一色は、満員のお客さんの顔を見て余裕のMCをしやがった。
曽根さんのギターから「花火」のイントロが流れて曲が始まると、

すんなり歌い出し、そのまま歌詞を間違えずに最後まで歌いきりやがった。
ライブってものが脳みそじゃなく体に染み付いてるんだよな。
さすがバンドマン。

 

そしてライブが終わると、一色はライブをしたことも忘れてしまった。
でも歌っている瞬間は目の前にいるお客さんに向けて、魂の限り歌ってた。
一色が覚えていなくとも、あの場にいたみんなが忘れずにいてくれたら、それでいいよね。


つばきで過ごした時間は、一色との思い出も含め、間違いなく俺の財産になってる。
それを胸に、これからも俺はつばきの小川として生きていく。

 

とは言えやっぱり、つばきでもっともっと音楽を鳴らしたかったよ。
もっともっとこの3人で色々な景色を見に行きたかったよ。

…こんなことを言ってたら、6年半も頑張ったからもういいでしょ?とか一色に言われそうだな。
小高くんが弔辞で言ってたように、俺も6年半前から覚悟したつもりになってただけで、本当は全然覚悟なんてできていなかったのかもな。

 

でも3週間が経ち、日常の生活が回り始めると、一色がもういないってことを少しずつ受け入れてきてるように思う。
ふと喪失感が襲ってきて涙が込み上げるときもあるけど、逆にそれは俺の中に一色がいるっていう証だと思うようにした。

 

つばきの曲を聴くと、試行錯誤して作った時やレコーディングした時のこと、ライブで演奏した時のことなど、その曲に引っ張られて色々なことを思い出す。

音楽って記憶の引き出しを開ける鍵みたいだ。

みんなもつばきの曲を鍵にして色々なことを思い出してくれたら、

一色も音楽家冥利に尽きるんじゃないかな。

 

 

…やっぱり全然まとまらなくなってきたから、最後にひとつだけ、改めて決意表明。

 

俺はこれからもつばきの小川博永として前に向かって生きていく。

 

 

それではまたね。

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現在一色の体調があまり安定せず波があるため、つばきメンバーとスタッフで話し合った結果、当日ライブで一色が歌うのは1曲のみとさせていただきます。

 

その曲以外は当日共演してくれる3バンドのボーカルをゲストボーカルとして招いての演奏となります。(小高くん、海北くん、慧ちゃん、ありがとう!)

 

全曲歌えれば良かったのですが、一色本人は1曲でも歌いたい気持ちがあるので、メンバーとしてもそれを尊重して精一杯つばきの曲をお届けしたいと思っています。

このような形になって申し訳ありませんが、当日は楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

※この件に関してのお問い合わせは info@tsubaki-net.com までお願いします。

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現在、一色は1/19のライブに臨むため入院治療を行なっています。

またライブ後も再び治療に専念するため、1/19より先のつばきの活動は決まっていません。

 

実は今回の公演はつばき3人の強い意向によって急遽開催することにしました。(なので平日開催となってます)

一緒に出演してほしいバンドを考えた際に、最初に出てきたのが今回出演してくれるLUNKHEAD、LOST IN TIME、セカイイチでした。

彼らは急なオファーにも関わらず、快諾してくれました。

本当にありがたいです。

つばきフレンズのときから助けられてばかりです。

 

他にも一緒にやりたいバンド・アーティストはたくさんいますが、今回はつばき含めこの4バンドで精一杯お届けしたいと思います。

つばきの出演時間としては短いかもしれませんが、つばきの鳴らす音楽をお好きな方はこの機会に足を運んでいただけると嬉しいです。

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この間、誕生日でした。年の離れた、友達がいてその友達は社長をやっていているんですが、お祝いしてもらいました。

 

ちょっと困るのは、全く面白くないギャグをずっと言うんです。歳を重ねた友達はこの辺りが面倒なわけです。ただ、「断捨離」に掛けて面白いうまいことを言っていて不覚にもちょっと感動して、「良いねぇ」それblogに書きますと言ったものの家に帰ったら全く思い出せず、今も何だっか全く思い出せず。

まぁそのくらいの話だったんだよな今改めて思っております。

でもまぁ、正直言うととても楽しかったです。

もしも思い出したら、追記するかpart2として書きますね。まぁ、みんな興味ないか、家に着いたら全くもって思い出せないくらいの話だしね(笑)。誕生日の夜はお肉を食べに行きました。

 

 

 

ありがとうございました。ただ、その友達は、親父ギャグというかそれとは少し違うジャンルの違う、訳の分からないつまらないギャグを何故かずっと言う「本当につまらないですよ。」と言っても「そのうち面白くなる」と言っても止める気配がない、途中何の時間か分からなくなくなってそのしつこさに負けて最後ちょっと笑ってしまう僕のせいでもあるんですが、「あーヤダヤダ」次回は気を引き締めていきます。

 

いつもは、誕生日ライブをやってみんなにお祝いしてもらってたけど、今回は病気の影響でライブできずにすみません。少し寂しかったですが、次回は必ず誕生日ライブやりたいので皆さんよろしくお願いします。

ただ今回は友達、仲間にお祝いしてもらえてとても嬉しかったです。本当にありがとうございました。楽しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近は、モーサム百々さんの『sky is blue』をよく聴いています。まぁかっこいい。最高っす。

 

 

 

 

あとは、友達のレコーディングにお邪魔してきました。その友達の書く曲はやっぱり最高で、

歌詞も本当にいいんだよ、また詳細が分かったら、またこのblogで書きますね。

Jackson Browne聴こうと思って選んでたら曽根さんにそっくりだって今更、気づいた。いつも「Late For The Sky」ばかり聞いてるから気づかなかったけど、リハのふとした曽根さんにそっくり、そう考えると、曽根さんってかなりの2枚目だったんだと今更気がつきました。そういう感じで見たことなかったし喋りにばっかり目が行くから、気付かなかった。大変失礼致しました。ライブの時は、もう少し2の線を意識したMCで曽根さんには話すようにします。

 

 

ライブ会場通販限定CD「君は夕暮れの風の中」とてもいい作品ですのでまだ聴いたことない人は是非聴いてみてください

ばき通販

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではまたね。

 

 

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